山本Q

M3GAN/ミーガンの山本Qのネタバレレビュー・内容・結末

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

 予告でのビジュアルは楽しいし、エンタメの天才ジェームズ・ワンの企画だし、安定のホラー専門
プロダクション・ジェイソン・ブラム製作で見る気満々、楽しみにしてたけど劇場には行けずようやく鑑賞。

 映画は楽しかった。見せ方としてはシンプルにロボットのミーガンをみせていく一択。
 見所は何と言ってもカワイイミーガンちゃん。可愛さと怖さ、愛しさみたいなモノを表情を変えずに演じ分けるのはかなり大変だったんじゃないだろうか。主演はミーガンだけど、ミーガンの存在感を出すために叔母のアリソン・ウィリアムズさんと姪のヴァイオレット・マッグロウさんが大奮闘でリアクションをしてくれるので楽しく見れた。
 ミーガンは怖さと可愛さの様な反する要素をいろいろと盛り込んだ絶妙なキャラクターだった。すごい。

 お話は「入口の少女の悲劇と主人公のプライペート軋轢から展開としてミーガンが誕生でプライベートの回復成功を前に悲劇に転ずるミーガンの暴走と、それによって深まる絆」とシンプルでその分キャラクターを堪能できたので良かった。
 物足りないのは、ミーガンの暴走がおとなしかった印象。やはり「マリグナント」が驚異的過ぎたんだとは思う。予告編以上の映像があんまりなかった様な。「ジェームズ・ワン」のクレジットに対する期待が恐ろしく上がっている。
 ミーガンの声に人工音声が混じる感じ(GLaDOSl!)とか、半分になっても這って襲ってくる(T-800!!)とかロボット感演出がツボにはまって嬉しくなった。お仲間感。

 キャストは、あまりにも美人なアリソン・ウィリアムズさんが印象的。ゲット・アウト以来のお顔拝見でありがたいことこの上なし。もうこの人自体が造形された様な美しさでこっちもロボットでは?という展開すらあり得ると思った。今作はメインで美しいお姿を堪能し放題。
 子役のヴァイオレット・マッグロウさんはかなり良かった。わがままを言ってるところとかふてくされてるところとか、そういう子にしか見えなかった。素晴らしい。
 M3GAN役のエイミー・ドナルドさんの宣伝で「動きをCGでやろうとしたら役の子が動けるのでCGはあんまり使わなかった」という記事を見てびっくり。お面のせいかもしれないけど、人形にしか見えなかったので、役者としては見えずらいけど凄い存在感。
 殺されてザマァなお約束のイアなやつ役に重役で出演のロニー・チェンが、嫌なやつ感に溢れてて良かった。マーベルで主役とった人がこんな役なるんだと思ったけど「シャン・チー」の人ではなかった。ごめんなさい。でも、早口でまくしたてる感じとか非常に良かった。

 ママゴトや人形遊びには縁遠いので、いまいちピンときてない部分もあるかもしれないけど楽しめた。何よりミーガンの存在感はユニークなのでそれだけでも十分魅力的。続編も決まってる様なので次回作も期待。
山本Q

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