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劇場版 センキョナンデスのmakoのレビュー・感想・評価

劇場版 センキョナンデス(2023年製作の映画)
4.1
◎82点
福山駅前シネマモードで、政治ドキュメンタリー特集で上映されました。

ロンドンで育ち海外メディアの情報に精通するラッパーのダースレイダー(東大 中退!)と、新聞 14 紙を毎日読み比べしている時事芸人のプチ鹿島(ニュース時 事能力検定 1 級!)。
このコンビが2021年の衆院選、2022年の参院選で合計十数人の候補者に突撃取材していく。

選挙は最高のお祭り、とお二方が仰ってたけども私も同感で、選挙期間中はなんだかワクワクします。
でも、選挙演説を街頭で聴いたことはありません😅
本作では、自民党、立憲民主党、共産党、維新の会の候補者に取材されていました。

2021年でお二方が注目したのは、香川一区。自民党のワニ平井と立憲民主党の小川淳也。
平井氏の母は四国新聞社社主、弟は代表取締役CEO。
祖父は、ラジオ四国(現・西日本放送)創業者で四国新聞社社長を務めた元参議院議員の平井太郎。父も同じで元参議院議員の平井卓志。
世襲議員で地元での知名度は高い。
一方、小川淳也氏の両親は美容室を営んでいて、地盤、看板(肩書き。知名度)、鞄(お金)なし。
選戦ではいつも平井氏に苦戦していたが、映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』で知名度がアップし人気もアップ。
その影響で平井陣営はピリピリしていて、ダースレイダー氏とプチ鹿島氏に対応が厳しかった。四国新聞は、小川氏を陥れるような記事を書いていて驚いた。新聞しか読んでない人はその記事を信じるだろうな。情報はいろんな所から取らなければならないなと思いました。
小川陣営は平井陣営と打って変わって和やかな雰囲気。
熱気と元気と笑顔があり、応援したいと思った。
でも小川氏は積極財政派なのでそこは同意しないけど。


この2人と他の候補者の話や演説を聴いて思ったのは、自分の思っている事をきちんと話し、訴える姿勢、誠意や熱意のある人は政策はともかくとして、魅力的で応援したいと思わせる力があるなと思いました。
自民党は嫌いだけど、松川るい氏(2022年参院選)の対応はとても良かった。忙しい中でも突撃取材に丁寧に対応し好印象でした。(今フランス研修でプチ炎上してるけど)
平井氏(2021年衆院選)は、そういうものが一切感じられなかった。商店街をパレードすると言ってたけど人気がなく誰も寄ってこない。パレードとは程遠い様子で、見ていて気の毒に感じました。

2022年の参院選は大阪へ。
立憲民主党の辻元清美氏も良かった。やはり丁寧な対応で信念を持ってて応援したいと思わせる。
菅直人元首相夫人の演説も良かった。

維新の会は嫌いなので割愛しようと思ったけど少し書きます。
大阪での吉村知事の人気はすごいね。私は嫌いなので顔も見たくないけど。
吉村知事を見て、どちらが言ったか忘れたけど、「大学生のサークルの真面目なリーダー感がある」というのは妙に納得した。

そしてこの時に起こったのが安倍元首相の銃撃事件。
これにより各党の選挙運動は一旦中止になったが、共産党はあえて続行。そこには銃に屈しないという考え。暴力で言論を封じてはならない、私も賛同します。
死んでしまったら問題の解明もできなくなってしまう。
そういう意味で亡くなったのは残念です。

普段聞かない候補者の演説が聞けたので観てよかったです。



観客 1階席 1人+?、2階席 6人
劇場鑑賞数 #68
2023 #74
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