偏屈な老人オットーが、職場をクビになり自ら人生を終わらせようとしていた矢先、近所に引っ越してきたばかりのマリソル一家に色々頼みごとをされ、巻き込まれていく中で少ずつ周囲とかかわりが変わり、幸せな生活を取り戻していく話。
ディケンズのスクルージおじさんみたいなのを想像してたけど、思ったより偏屈でもなく、ご近所さんとの関係も決して悪くなく・・・という感じ。
そもそもオットーは偏屈のように見えてコミュニティのために頑張ってきた人で、妻を亡くして苦しんできたことをご近所さんもわかっている。回想シーンとあわせてみていくことでオットーの背景がわかって、同時にご近所さんのあたたかさも見えてくることろがよかった。
トム・ハンクスがホームのベンチに座っている姿、フォレストガンプを思い起させる。
カズオ・イシグロ脚本、ビル・ナイ主演の『生きる』もそうだけど、人生の黄昏時を迎えてどう生きるか考えさせるような映画が多いな。