ほーりー

お熱いのがお好きのほーりーのレビュー・感想・評価

お熱いのがお好き(1959年製作の映画)
4.9
アメリカ映画協会が選んだコメディ100選で第一位に輝いた、まさに頂点のような作品。

中2だった私はこの映画を見てジャック・レモンに惚れまくり、中3でこの人の訃報にふれたとき初めて他人の死に深い悲しみに包まれ、高1の夏、お墓参りに行くぞと勇ましく単身ロスに出発したという過去があります笑

あまりこの映画に関しては能書きはこきません。

レモンの名人芸を見て頂戴!モンローの可愛らしさを見て頂戴!ジョー・E・ブラウンを知って頂戴!ただそれだけ!!

で、あえて能書きをこくと(やっぱり言うのかい苦笑)、この映画は1930年代に多く製作されたギャング映画のパロディをこれでもか盛り込んだコメディである。

一番判りやすいのは、下っ端がコイントスをしているのを嫌な顔で見るジョージ・ラフト、勿論「暗黒街の顔役」のパロディです。

そして、ラフトに殺されるギャング役のジョージ・E・ストーンは「犯罪王リコ」でエドワード・G・ロビンソンの親分の手下役を演じているが、この映画でのロビンソンのあだ名が、リトル・シーザー。

そう、本作でラフトに手下を殺されて怒り心頭する親分リトル・ボナパルトは「犯罪王リコ」の完全なパロディなのです。

そして先ほどのコイントスしているヤクザこそ、ロビンソンの息子であるエドワード・G・ロビンソン・JRその人。

ここまで来ると、やはりリトル・ボナパルト役はネヘミア・パーソフではなく本家エドワード・G・ロビンソンを起用して欲しかったなぁと思うのです。惜しい!!
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