山崎貴監督・脚本・VFX
何でも出来るんだろうなというイメージ。
ゴジラの知識はほぼ無くて、単純に戦後の日本で、特攻隊員なのに生き残った人(神木隆之介)子供を失った人(安藤サクラ)戦争には行かなかった軍国少年(山田裕貴)などの過ごす過程での感情が描かれていたと思う。
戦争でとても軽くなった日本人の命。
生きて帰ってきたことを申し訳なく思う、という気持ち。死ぬべきだったと。
生き残ったからこそ新しい世の中を作るんだ、という積極的な生き方ができる人。
戦後の混乱の中、人の心はまとまっていない。
未知の生物、呉爾羅が東京を襲った時、人は抗うことで団結する。
戦争でボロボロになった日本を守る。
アメリカとソビエトの冷戦や水爆実験を織り込み、日本の政府の危うい立場も。
民間で、といっても元海軍軍人。なんとなく海軍はカッコ良い気がする。
VFXで、どこまでが現物でどこまでが映像なのか。
ゴジラの造形はとても良くできていたと思うし、底知れぬ恐ろしさ、大音響(Dolby Atomsで鑑賞)で力強さをよく出していた。
音楽が「永遠の0」の佐藤直紀なので、少し彷彿させる場面も。
俳優はそれぞれそれらしい役周りで、安藤サクラは良かった。
神木隆之介は背負わされたものは大きかったけど、やはりとても上手かったと思う。