喜連川風連

ゴジラ-1.0の喜連川風連のレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
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ゴジラ映画史上最もインディペンデンスデイ的映画だった。オールウェイズ+永遠のゼロ+ゴジラ?

シンゴジラが廃した人間ドラマパートがふんだんに盛り込まれ、シンと-1.0で対になっている。

役者の喋り方の演出(早口感や近しい間柄でも敬語)も戦後直後の映画を目指した?(上手いか下手かはさておき)

戦後直後の国鉄モハ1形のモーター音やテレビの実況もニュアンスが出ていて、細かいディテールへのこだわりが全体を大きく底上げしている。

時折、泣かせにかかる演出やご都合主義的展開も見られるものの、その欠点を補って余りあるCG描写が素晴らしい。

雪風など、実際に生き残った駆逐艦や活躍できなかった幻の戦闘機・震電の見せ場があるなどそれだけでも胸熱展開。

メーサーも良いが、リアル兵器が活躍するのがとてつもなくカッコいい。

ゴジラが熱線を吐く演出を大画面で観るだけでも価値がある。

全体のカメラワークにCGゲーム感が随分とあり(極端な寄りからの長回しなど)、3Dゲームネイティブ世代が続々とCG映画業界に入って力を発揮していることを実感(白組の若手も自作でCGゲームを作ってたとのこと)

この新たなCG映像美は日本のゲームが育てたと言っても過言ではないのかもしれない。
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