橘

真冬のトラム運転手の橘のネタバレレビュー・内容・結末

真冬のトラム運転手(2020年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

良い話風に終わるし、監督のメッセージも伝わります。
傍観者になるなよ、っていう。確かに、屈強そうなおじさんも兄さんも乗ってるのに我関せずでエバが機転きかせて…だったので。

接続悪いトラムで待ち時間に耐えられず、エバが運転してってしまう…みたいな始まり方は意味不明。勝手に乗車する時点まではわからなくもない。とっても寒そうなので外で30分待ってろという方に無理があります。

それからはあのナンパ野郎とそのお仲間に苛ついていたので、エバグッジョブ!と思いました。激高も逆恨みでイチャモンだ…たぶんああいうのも現行犯逮捕だろうし、警察に止められた時点で運転してるナンパ野郎だけ罪に問われるのでは?

これ、アリエル(アリエルって書いてるけどちょっとお名前に自信ない。訂正するかも)が性的マイノリティーっぽくて(ヘテロの女性でワンナイト狙いで素性隠すためにウイッグ着けてるだけか?と思ったけど、この方向ではないかも…)、エバも身障者のマイノリティーだけど、分かった瞬間にナンパ野郎たちの表情と態度が変わるのもの凄く醜くてリアルでした。侮っていいと瞬時に判断されてるのが明らか。だから煽られたら「…やってやんよ!」みたいになるんだろう←エバがこの方向に持っていったの上手いな〜と思って観てた。。
これはやられたことある人にしかわからない感覚だろうけど、改めて見せつけられるのなかなかです。わたしは大人しそうに見られるのが理由のキャンディ体質なので、ここまで酷くはないと思いますがわかるわ…ってなってキツい。

ラストのふたりの表情が明るかったのだけが救いです。
橘