橘

蛇の道の橘のネタバレレビュー・内容・結末

蛇の道(1998年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

BGMもモノローグもない。
何の説明もなく復讐譚が始まるので、ストーリーから得た情報を組み立てていくしかなく、ジリジリと面白かったです。

宮下辰雄の目的はすぐわかるしわかりやすく様子がおかしいので「そういうことね」と、こちらは安心する。
でも、協力者の新島直巳の目的がはっきりしない。「やってみたかったんだよね、こういうこと」にしては、なんか死神みたい……新島さんのほうがエグくない?冷静だし不穏すぎる。なんの塾?
神童女の子も人間なのかな、と思いました。新島さんと同質な雰囲気を纏ってた。ふたりとも人間半分くらい辞めてる感じ…
理由がわからないものって怖い。それなのにサクサクと人は殺されていきます。


と思ってたら、ラストに新島さんの目的がわかって「……タイトル!!」となりました。
蛇の道は蛇。スナッフフィルムね。。
宮下さんの復讐を見せられてるのではなく、初めからこれは新島さんの復讐だったのか。
本当の目的を最後の最後まで出さないからわからなかったけれど、きっと全て計画通りだったんだろな。新島さんは数学者だし。


「その感情からその感情なる!?スイッチがわからん」で目が真っ黒な香川照之さんも怖いし、面倒見の良さと無慈悲さが同居しててすごい哀川翔さんも怖かったです。おふたりともとっても不気味でよかった。
コメットさんとは……仕込み杖だしこの人だけキャラが濃い。。鉈打ち込まれたらあんな音するのかな?

リメイク、役者さん比較よりも、数学者を精神科医にしてたり、舞台がフランスな事のほうが気になります。お話の印象かなり変わるよなこれは。。
期間限定YouTube無料配信。ありがたいことです。
今作のジャケ写なんのことやら…と思ってたら。そこなのですね
橘