このレビューはネタバレを含みます
思ってたんと違ったけどかなり面白かった。もっと暗い映画かと思ってた。
ジャンルを一言で言うならバイオレンス・シュールギャグ。
綾野剛こういう監察とかきっちりした役珍しいな〜と思ってたらしっかりバイオレンスで安心した。岡田准一殴り始めたシーンでニコニコしちゃった。やっぱこうじゃないと。
岡田パートと綾野剛パートがあり、その2人が交わるまで、岡田パートはほぼギャグ。
死体をトランクに隠してることを悟られないように、逆に不自然になる岡田や電話に出てるのが尾田じゃないことを悟られないように「おぅ」ってゴリラみたいな声しか出さない岡田とか、母の遺体の顔の上に知らない男の足を乗せる岡田とか。お母さんかわいそうだったよ。
監督脚本ってヤクザと家族の人だよね?映像が綺麗だった。寺やヤクザの家の写し方、演出が良かった。寺で汚い金をマネロンしてるのも良い。
岡田准一が行くとこまで行く映画なのかなと思ったけど、岡田と綾野剛2人で最果てまで行く映画なんだな。見たいよ、2人がその後手を組んでダーク・相棒モノしてるところ。広末の元に帰らないでよ…。
2回くらい「え〜ここで終わっちゃうのかな🥲」ってシーンがあったけどそこでは終わらない。そんな生ぬるい終わり方しない。多分2人は最後まで行くんだろうな。最後がなんだかわからないけど。
いい役者がいるな〜と思ったら柄本明だった。老けたね〜。
この映画で1番良かったのは柄本明だと思う。トカゲの話も伏線というか、この男が描いた絵図の上で踊らされてたんだ。という絶望感?敵わないな、感があった。ああいうことを言って若いものをたぶらかして、自分が得するようにしてんだな。最高。