松田

もののけ姫の松田のネタバレレビュー・内容・結末

もののけ姫(1997年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

すっごい面白かった。借りてきたDVDで見たけど、買うかも。自然豊かな風景も素敵。ただ人を殺したりするシーンがありちょっとキツかったな。

昔見たけど、その時は全然分かってなかったな。蝦夷がどうこうとか、祟り神の体から出てきた鉄の塊がなんなのかとかよくわからず見ていた。
エボシも昔観た時は悪いやつだと思ってたが、どうもそうではない。ただ自分の国を豊かに発展させていくことが悪だとは思えない。自然やもののけたちにとっては悪かもしれないが、差別などの人間ならではの悩みをモノともしないエボシは、被差別者からすると神様のような人だろうな。

生と死と、自然と人間の共存がテーマだと思う。みんなヤックルみたく人間と共に暮らせれば丸く治るかもしれないが、そうもいかず、人間ももちろん森のもののけたちと暮らすこともできない。じゃあ各々別の場所で、お互いを尊重して生きていきましょう、って話だと思う。自らの発展のためにたくさんの山を切り崩したりしてはいけないよ、という話。人間って欲張りだなあと思った。

人間がもののけを臭いと思うように、もののけも「人間臭い」って言ってたのがちょっと面白かった。

アシタカはどっちつかずでどちらにもいい顔するような男なのかもしれない。タラシだなあと思った。カヨに!もらった!短刀(だっけ?)を!女に!あげるなよ!!カヨの気持ちを思うとなんとも言えぬ気持ちになった。
アシタカはタタラ場で暮らしてたまにサンに会いにいく生活をするのかな。けどタタラ場に良い人がいればすぐにサンを忘れちゃうと思う。それが人間界と自然界の距離だよね。

こだまがめちゃめちゃ可愛かった。

【追記】
生と死を司る神様を殺しその肉を食うことで永遠の命を得ようとした人間たちはとても勝手だと思ったし、結局思い通りにならず、人間は生と死を操ることができないんだなと思った。ただ生まれただ死を待つしかないんだな、それを人間がコントロールすることはできないんだなと思った。
ただ生き、人間としての役割を全うし、欲張らずにそのまま死ぬ。そういう生き方が自然と共存ということなのかな。
松田

松田