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マダム・ウェブのスワットのレビュー・感想・評価

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)
3.3
2024年劇場鑑賞22本目 吹替鑑賞
マーベル原作コミックに登場するキャラクター”マダムウェブ”のオリジンを描く本作。
監督はS•J•クラークソンで今作が初監督。

主人公のカサンドラ・ウェブはダコタ・ジョンソン、物語のキーになる3人の少女達には、シドニー・スウィーニー、セレステ・オコナー、アーニャ・コラソンが名を連ねる。

海外映画批評サイト”Rotten tomatoes “でめちゃくちゃに酷評されているからなのか、日本公開直後でも賛否分かれている印象があった本作。
ライトマーベルユーザーの僕からすると、普通に楽しめた。というかオリジンストーリーならこんな物ではという感想になりました。
今後展開されていくであろう、スパイダーマンユニバースの起承転結の”起”の中の”序章”ぐらいの感覚で観るとフラットに楽しめそうです。

観ている時からキャシーから感じるモラトリアム的な悩み、ジュリア・マティ・アーニャの3人が抱えるティーンエイジャーの内面がどこか古臭いなぁ、現代的ではないなと思っていましたが、時代設定が2003年ということを考えれば納得。
この後の世代にピーター・パーカーがスパイダーマンになる世界線とのマルチバースが繋がっていくと考えればワクワクする時代なのかもしれません。

それでも唐突な場面転換や雑なロケーション、ヴィラン側(シコルスキ)のチープさと、細かな所を上げれば気になる所は多数あるのですが、個人的にはハマらなかったのはキャシーの未来視の使い方(エンタメ要素としての)
現実と未来視のシーンが唐突に切り替わる為、こっちが真剣に観ていたシーンが実はキャシーが見ていた最悪の結末でした〜みたいな展開が多くて
めちゃくちゃ肩透かしくらいます。
てことはこうならないから、こうなるよなぁ〜と観ている側が展開を予想できちゃうし、長々と死なないキャラクター達が未来視の中で死んでいく過程を見せられても…と残念に思います。
どちらかと言うと、サスペンス✖️未来視の高度な掛け合わせが観られると思っていた為、熱量はどんどん下がり気味でした。
まぁこれはポスター・予告の煽り文句が悪いですね笑

それでもダコタ・ジョンソンの美貌に酔いしれる事が出来たので、ヒーロー作品として気を張らず、ファンムービー的な楽しみ方も出来る作品であります。

主演の吹替が大島優子さんだったのですが、気にならないぐらいの存在感でちょうど良かったです。
某麻里子様みたいにならなくて安心しました。
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