スワット

キラー・ナマケモノのスワットのレビュー・感想・評価

キラー・ナマケモノ(2023年製作の映画)
3.6
2024年劇場鑑賞49本目 字幕鑑賞
原題『Slotherhouse』(生獣の館)。『オペレーション・フォーチュン』等の制作チームが担当する新時代のアニマルパニックホラー作品。

監督はマシュー・グッドヒュー、主人公エミリーにはリサ・アンバラナール、オリビア・ルーリエ、シドニー・クレイヴン。

まさにアニマルパニック新時代の幕開けと言える様な作品。
ナマケモノ✖️パニックホラーの掛け合わせは目新しく、題材からしてもこういうの大好きな映画層にはたまらない。
自分もそんなタイプなので、ポスターデザインから映画館に飛び込みました。

まず驚いたのが、今回の主人公でもあるナマケモノのアルファがアニマトロニクス的な作りになっていたこと。
予告とか見ておらず、CGで表現するのかと思っていましたが、ぬいぐるみとは!
最初は違和感あったのですが、次第に慣れていき、後半にはこの違和感がクセになる。
チープに見えてはしまいますが、それに恐れ慄く女子大生達の構図を楽しむのがパニックホラーの醍醐味ですよね。

ストーリーもかなり現代的。従来のパニックホラーであれば、主人公は良いやつ。周りの嫌な奴とか悪い奴らが餌食になっていくのがお約束でしたが…
この『キラーナマケモノ』では主人公のエミリーもちょい嫌な奴で、周りのSNSに取り憑かれた人達から餌食になっていきますね。
本当にいいやつは、エミリーの親友のマディソンぐらいでしたね。演じる中の人がインスタフォロワー100万人越えのインフルエンサーというのも皮肉めいてていいアクセントです。

しかも、戦闘力みたいに各キャラクターのフォロワー数が出てくるのも面白い要素。
様々なSNSミームみたいな画像や投稿も数多く表現されてて、実際のところこんな感じだよな今のSNS!と上手く可視化されていました。
特にエンドロールとかは必見。最後の最後まで楽しませてくれます。

ストーリー展開は粗が目立つところはありますが、アルファの暴走振りに感服して目を瞑ります。
シャワーシーンの感電死とかゼニーが私以外全員アルファにやられたとか言ってるので笑いました。
本当に可愛い見た目で稀代の殺人鬼達よりエグいことしてるやん。
スワット

スワット