スワット

無名のスワットのレビュー・感想・評価

無名(2023年製作の映画)
3.4
2024年劇場鑑賞記念すべき50本目 字幕鑑賞
1940年代第二次世界大戦真っ只中の中国の上海を舞台にした中国スパイノワール作品。

監督はチョン・アル、トニー・レオンとワン・イーボーのW主人公で進んで行く。

まずワン・イーボーがこの日本でもかなり知名度があるのか?
思いの外席も埋まっていて驚いたのが初見の感想。それとも題材がスパイ物だったからか定かではありませんが…

そんな人達を切り捨てるか如く、難解なスパイ映画に仕上げてきました。
当時の中国と日本の関係、中国内の情勢に詳しくないとストーリーにはついていけないでしょうね。
自分もその内の1人だったので、予習していかなかったことを後悔。
現に上映終了後にわからんかったーとぼやく人が多数いました。

難解にさせている点に時系列が複数あり、それが同時進行していくことが大いに関係してますね。
最近はクリストファー・ノーランの『オッペンハイマー』も複雑な時系列で構成されていましたが、あれに似た感覚を覚えます。
この作品は伏線を散りばめる為に時系列が分けられているので、後半になるにつれてそういうことねと自分の中で解決していくのですが。
映画体験の中でそれを感じることは出来なかったのという印象。

クライマックスの戦闘シーンは、高いクオリティで撮られており楽しめました。

今回初めてワン・イーボーを観て、6月公開の『ボーントゥフライ』にも期待を寄せたいと感じました。
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