てつこてつ

聖なる復讐者のてつこてつのレビュー・感想・評価

聖なる復讐者(2022年製作の映画)
3.0
偶然にもクリスマスイブがキーワードとなる映画を12月24日に鑑賞。
にしても、余りにも陰鬱として暗くて重い・・・。

知的障害を持つ一卵性双生児の弟を殺された兄が復讐のために犯人が潜んでいると思われる少年院に乗り込む・・前半、登場するキャラクターたちがほぼほぼ丸刈りに同じ少年院の制服姿なので、若干誰が誰なのか見分けが付かず、戸惑いを覚える。

原作物らしいが、ストーリーも少々雑で、主人公の兄が弟を想う気持ちが視聴者には伝わりづらい。また少年院内部で繰り返される暴力描写がホラー作品とは違ってリアリティがあるだけに生々しく観ていて痛いし辛い。

それでも、主役の兄と知的障害を持つ弟の一人二役を演じたジニョンの体型まで別人のように変えた体当たりの演技だけでも観る価値はあり。

クライマックスの展開と明らかになる真相は、想定外過ぎる。それなら、あのキャラクターにその要素がある旨の描写が劇中にさりげなくあったほうが、視聴者としては唐突感が無く、もう少し納得が行く。
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