スカポンタンバイク

劇場版 SPY×FAMILY CODE: Whiteのスカポンタンバイクのレビュー・感想・評価

劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)
3.3
アーニャが可愛いので100点って事でも、まぁ良いんですけど。w
まぁ、良くも悪くも予告から予想した事がその通り当たってしまった映画だったなぁというのが端的な感想。

予告の段階でわかる、アーニャが拉致されるとか、軍と戦うみたいな話を聴いたときに思ったのが、劇場版という事で大きな事件が起きて大波乱みたいな感じになって、元々のバレるバレないみたいなのがどう考えても成立しないだろって感じになっちゃわないかなぁという事。まぁものの見事にというか。
なので、筆者は前半1時間20分くらいは「よ!いつもの!」って感じで楽しかったのだが、後半30分はうーん。辛かった。

話の大枠は「クレヨンしんちゃん/暗黒タマタマ大追跡」みたいな感じ。だからなのか、アーニャがアレをアレするくだりの無駄に力の入ったアニメーションには笑ったし、「凄えなぁ。馬鹿じゃねえのw」と大変楽しんだ。
そういう、スパイファミリーのいつも通りな部分は、いつも通り大変楽しんだ。
ただ、オリジナルな所がまぁ、うん。あれの後、元の生活に戻りましたは流石に無理がある。てか、ロイドがプロペラ機の操縦を普通にしてのくだりの時点で、「あれ?表向きはお医者さんって設定じゃなかったっけ?」とは思わずにいられない。
あと、流石にあれだけやって死人が出てない上に、生き残っているであろう彼らの報復があたかも起こり得ないみたいな雰囲気になってるのも、相当飲み込みづらい。まぁ、そりゃあロイドを人殺しにしたくないのは分かるけど、映ってない所ではやってるわけで...。ここは、スパイファミリーという作品が東西を壁が分断している時代を描いてるにも関わらず、戦々恐々としていなくて単なるファミリードラマにしてる事の功罪で、その時代の話とかが好きな人に「浅い」と思われる要因だなぁと、今作では特に感じてしまった。

まとめとしては、劇場版だからって大スペクタクルにする事が必ずしも良いというわけではないという事です。でも、アーニャが可愛いので100点です。w

※追記
あと、これは編集で上手く繋がらなくなってしまったのか分からないけれど、流石にあの一件の後に瓦礫と絆亭にお菓子を食べに行く描写がないのは相当不自然。「話がオチてないじゃん!」ってなった。