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風の谷のナウシカのslowのレビュー・感想・評価

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)
3.3
ジブリ史上最強最高の
ヒロインに惚れる一本。
ーーーーーーーーーー
誰かが危険な目に遭ってると
その相手が人間であろうが、
動物や虫だったとしても、
愛機のガンシップに乗って
鉄砲玉のように飛んでゆく!!
ジブリ史上最もカッコイイ
ヒロインであるナウシカは,
全ての生命の母のごとく、
大きな器を持ってて
とても心の優しい女の子。

しかしそれだけじゃなく
風の谷の姫だからこそ持つ、
果敢に立ち向かう勇気や決断力、
化け物のように見える虫でも
手なづけてしまう
頼もしい人物で、
基本的に優しいけれど、
ひとたび怒りに触れたら、
めっちゃ恐くて強い!w

男も形無しなほど
カッコ良すぎるナウシカを
観るだけでも満足する116分!!

ジブリならではの
愉快なキャラクターもいて、
ナウシカをサポートする
年寄り連中や敵軍のリーダー
クシャナは女性ながらに、
一筋縄ではいかない
精神的な強さとしぶとさを見せ、
参謀クロトワの皮肉しか
言わないノリの軽さなど、
敵も味方も憎めないキャラばかり♪

なんといっても
本作の目玉" オーム"の存在は
圧倒的で私はこれを観た当時、
とても恐かった…!
終盤での目を殺気で赤く染めた
オームの軍勢は
寒気がするほど恐ろしくて、
あれを見てから毛虫が
嫌いになったのはここだけの話。

描かれる虫達のフォルムが
じつにキモコワで、
ナウシカがオウムを
どんなに可愛がっても、
私には全然彼らを可愛いとは
思えなくて…w
当時は気持ち悪いとしか
感じられなかった…!Σ(×_×;)!

しかし本作では"憎しみ"が
テーマの一つになっていて、
どんなに根は優しい心を
持ってても怒りに触れれば、
我を忘れて化け物のような
残虐な鬼と化してしまう…
それは人もオームも一緒で、
同族を殺された事への
復讐の連鎖は果てしなく…!
悪循環に満ちた報復の戦いの中,
ナウシカが自分の身を犠牲にして
戦いを止めようとする姿には泣ける!Σ(ノд<)…

勢力やそれぞれの目的や計画が
複雑だから頭に入らないけど
それを度外視しても、
目に入ってくる映像から
物語のメッセージが
自然に頭へと入ってきて、
言葉には出来ずとも,
自然を壊すのではなく、
いたわってそれぞれに
共生して生きる事の大切さを
身に染みて実感できた。

ラストも絶望の終焉世界のなかに
希望が持てるカットで
終わるのもいい…♪
名作になるのも納得です!(^^)d
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