パピヨン

家族のパピヨンのレビュー・感想・評価

家族(1970年製作の映画)
3.8
長崎県の小島から、北海道の開拓村へと生活の場を移すための、一家5人の大移動をカメラが追っています。桜の開花と共に、公害問題真っ只中の北九州工業地帯や、日本万国博覧会開催中の大阪や、高度経済成長期の社会状況が観てとれます。当時の日本人、世相、肌感覚を知る上で貴重です。「男はつらいよ」シリーズとは違った山田洋次監督の力量を体感できますね。倍賞千恵子主演の“民子”三部作の一作目だそうです。そして、現代の日本人の感覚とはかなり違った、私たちのセンパイ方の考え方なども、いい意味でも悪い意味でも興味深いです。
パピヨン

パピヨン