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ダムゼル/運命を拓きし者のkuuのレビュー・感想・評価

ダムゼル/運命を拓きし者(2024年製作の映画)
3.6
『ダムゼル 運命を拓きし者 』
原題 Damsel
製作年 2024年。上映時間 107分。
世界的大ヒットNetflixドラマ『ストレンジャーシングス』で一躍名をはせた女優(個人的には『エノーラ・ホームズの事件簿』も彼女の代表作かなと思う)ミリー・ボビー・ブラウンが主演するNetflixオリジナルファンタジー映画。

ハンサムな王子と結婚することになった従順な乙女(Damsel/ダムゼル)は、それがすべて罠であったことを知ることになる。
王室は古くからの負債を返済するための生贄として彼女を採用したのだった。
彼女は火を噴くドラゴンのいる洞窟に放り込まれ、知恵と意志だけを頼りに生き残ることになる。

西洋のドラゴン、東洋の龍(麒麟)と多少の違いはあるが、この伝説上の動物には惹かれものがある。
今作品のドラゴンは、東洋の龍と云うよりも、J・R・R・トールキンの中つ国を舞台とした小説『ホビットの冒険』に登場する邪悪なドラゴン、スマウグって感じのクールなモノでした。
故に、今作品は一般的には評価の高くなく、エンディングがちょっと安っぽくて強引な感じは否めないが、個人的にはこのドラゴンは気に入ったのもあり悪くないアドベンチャー/ファンタジー映画やと思います。
このジャンルに求めていたものを平均的にはクリアしてるんじゃないかな。
ただ、多くのアドベンチャー/ファンタジー映画と違って、今作品は比較的狭い空間に収められており、プロットも比較的シンプルで、時に爽快で、エキサイティングで、サスペンスフルだが世界観は狭い。
だげど、見た目にも美しい映画には違いなかった。
風景、衣装、色彩、照明の創造性、そして、全体的な画質がこの映画を目の保養をしてくれた。
2008年の『センター・オブ・ジ・アース』を少し思い出したかな。
先にも触れたようにドラゴンのデザインは獰猛で、ドラゴン(彼女)の声と台詞が威嚇的な存在感に貢献していた。
また、ミリー・ボビー・ブラウンは自信と決意を滲ませ、信頼を置けるキャラを与えてくれてたし好感がもてた。
今作品が、不必要なユーモアはなく、真面目に取り組んでいて、多少のバイオレンスとドラゴンとの格闘アクションを見せてくれたし個人的には面白かったです。
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