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ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男のmiumiuのレビュー・感想・評価

3.7
Netflixオリジナル。
バラク・オバマ&ミシェル・オバマ夫妻が所有するスタジオが手掛け、お二人が製作総指揮を務める作品。
オスカーはじめ各種Awardsでノミネートされている、主演のコールマン・ドミンゴの演技を見たくて鑑賞。

1963年に人種差別撤廃を求める平和的デモ「ワシントン大行進」を企画して成功させた立役者、バイヤード・ラスティンの姿を描く映画。

アメリカ合衆国の公民権運動自体は知っていても一つ一つのエピソードまでは知らないわけで、ほぼ勉強するような気持ちで観た。
バイヤード・ラスティンのことも今作で初めて知った。
同性愛が犯罪扱いされていた時代にオープンにしていたらしいのが驚き。
そしてさらに驚いたのが、ガンジーの思想から学んだ非暴力の思想をキング牧師に教えたのがラスティンだということ。
ワシントンでのデモが無秩序なものではなく、平和裡に意見を主張するために、交通への影響やデモ参加者の食事の手配など、かなり綿密に段取りを組んで計画しているのも驚いたなあ……

政治や社会のことを考えて自己主張する、デモを行うという行為が日本ではまだまだ出来ていないと思うので、様々な意味で学ぶところの多い作品だった。
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