このレビューはネタバレを含みます
観終わった後、通路に貼られたポスターを観て答え合わせをするような気持ちだった。このQuiet Girlが誰のもとに走って向かっているかは明白で...
"パパ"の言い方だったりラストでは嗚咽が込み上げたけれど、もはやあの部屋の壁紙を観ただけでぼろぼろ涙が溢れ出てきたぐらい泣き通した。
寒い時期になると父親がいつも寝る時に布団の周りを手でぎゅっぎゅっと押し込んで冷気が入ってこないようにしてくれていた。あの時間が大好きだった。
愛情って言葉そのものじゃなくて、その言外に含まれている相手を思う気持ち。それがあれば沈黙すら言葉。壁紙やボタンを掛けるあの手が私にとっては言葉だった。