このレビューはネタバレを含みます
10年ぶりに観た。
あの頃よりも突き刺さるような感情でいっぱいになった。
それぞれの登場人物の節目に横道世之介と出会っていて、彼を思い出すことは各々の青春の日々を思い出すこととなり、だからこそ皆懐かしみ微笑む。「あいつを知ってて得した感じ」と。
世之介のことを「普通の奴だった」と皆振り返るが、青春こそ普通で普遍。
横道世之介そのものが青春の象徴で、
そして彼が突然に亡くなることもまたそれなんだろう。失ってからわかるもの。
10年前には感じることのなかったこの尊さ、きっと年を重ねれば重ねるほど切なくて美しいと感じるのだろうな。