このレビューはネタバレを含みます
当事者、あるいは当事者が属する社会に生きている人達のための映画なのかもしれない。
やっぱり「知ってる」と「解る」は別で、涙もしたし心も震えるようなシーンもあったけれど映画内で消化し終わった。
一方で、男性優位や搾取的な奴隷扱いへのフッドみたいな情熱的なものは歌からも感じられた。
レッドとブルーのドレスを着たふたりが共に過ごすことで新しい価値(気づかなかったパープル)が芽生える、みたいなことにも頷く。
なんだろな、そういう分かりやすい表層的なことばかりに気を取られて感動して終わってしまった。
ただひとつ、赦しと受容はやはり緊密であるということ。耐え難い苦痛を受けた時代に生きた人たちだからこそ肉薄している。