Ryoma

夜明けのすべてのRyomaのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.7
“誰かを想いやる心“の大切さを強く感じた。誰もが少なからず悩みや苦しみを抱えながら生きている。たとえ死にたいほどに辛くても、誰もに等しく夜がきて朝がくる。それでも、誰かの些細な優しさや気遣いで救われる人がいて、そんな相手を想いやれたり、支え合えたりできる人間という存在の素晴らしさを感じた。ひとりで抱え込まずに誰かに悩みを打ち明けたり、弱音を吐いたりすることは、全く悪いことではなくて、そうやって手を取り合ってともに痛みを分かち合えたり相手の苦しみを自分のことのように感じ合えたりできることこそ、本当の優しさなのかもなと感じた。朝ドラコンビの主演二人の息がぴったりで二人の他愛もない些細な会話すらも微笑ましくて思わず笑みが溢れた。溢れんばかりの優しさを与え寄り添ってくれた三宅監督、演者さんたち、そして、素敵な原作を書かれた瀬尾さんに感謝を伝えたい。
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