何故かアマプラでは、『ウィズネイルと私』だけど、わたしが認識している限り、僕だったと思う。
英語にすればIだから変わらないけど。
ただ、ポール・マッギャンの場合、なんか僕って方が合ってない?
本も皿も物が多い2人のアパートも、モンティのザ・英国の家具たちも、曇ってて乾燥して寒そうな景色も、全部が好き。
1987年製作に驚く、映像、ロケーション、備品の美しさに惚れ惚れしちゃった。
売れない役者志望の2人のゆるゆるライフと思いつつ、2人が見られる目線の冷たさに悲しくなったりもする。
それでも少なくとも今の日本にはない、若者の自由さが羨ましくもある。
-----ちょっとネタバレ-----
& Iとする場合、Iが観客および監督の視線だと捉えがちだけど、最後まで見ると、まるで逆で、ウィズネイルの方が自分なんだよね。
そのちょっとした捻りがすごく面白かった。
それもそのはず、監督=ウィズネイルの半自伝的映画なのだから。
突然終わりがくる青い時。彼が去った後の世の寂しさが、雨のロンドンに漂ってた。