肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

AIR/エアの肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

AIR/エア(2023年製作の映画)
3.5
"彼が(我々の)靴を履くんじゃなく、彼自身が(ナイキの)靴だ"
これは陸上シューズで覇権を握ったナイキがバスケ部門でまだスポーツブランド主要3社の中で最下位でジョーダンからのも忌み嫌われていた頃の冗談みたいな"まだ"の時代のお話

実に新生活、新事業、新時代に丁度いい、"シン"ムーヴには「直感」と「誠意」と1%の"機転"がこれまでの打開へと導く!
まさに狼煙を上げる"ビジネス(困難)教映(本)"

で、いいんじゃないですかね〜?こんなビジネス書やオンラインサロンめいた教訓がひょいひょいと出てくる程度には(笑)
冗談めかしてるようですが、それだけに"刺激"と"自らの機転へと繋がる「チャンス」"が掴める可能性があるので、私の評点以上に"新生活"を始められる方には"真摯"に薦めたいと思います。これも誠意だけにね?😉

ナイキが「エア ジョーダン」を産み出すまでの背景や立ち位置なんてまるで知らなかったので、ある意味衝撃でした。むしろ「エア ジョーダン」開発でナイキがニケ()と揶揄されることなくスポーツアイテム事業で"覇権"を握るまでに至った…?

ギリギリ特別音響スクリーンで観る事が叶いましたが、案の定、その必要は全くないほどの大スクリーンくらいの恩恵で楽しみましたが、"テンポは恐ろしいほど良い"です。
でもそれだけに、ビジネス「ジャイアントキリング(成り上がり)映画」として、すんなりいき過ぎじゃね?
と振り返った時に、あまりな手応えのなさに"拍子抜け"感も多少感じてしまいました…それを感じる暇もないほどの"華麗さ"という意見もあるとは思いますが…
ある意味、マット・デイモン(制作・主演) ✖ ベン・アフレック(制作・監督・重役)
だからこそ退屈せずに見れる内容になり、最後の口説き文句(演説)で撃ち抜かれたかのような"ソウルフル映画"にまで足を伸ばせたのかと思います。
いや、テンポの最大貢献者は懐かしのクリス・タッカーか?w
往年のキレは失いつつも懐かしの高音と台詞回し、情的人物として深み増してますよ。

そのテンポに貢献しているのが、徹底的なまでの"80年代の作り込み"ですね。
ファッション、小道具、舞台施設、トレンドミュージック(サントラ)、レトロ映像等の"80年代カルチャー"が隙きがないほどにギチギチに表現され、その時代を青春、自覚ある内に過ごした人は"タイムスリップ"したような錯覚と感動が得られるのではないでしょうか?
だから「ビジネス映画」としても堅苦しくなく、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のような抜け感も多少あります。

それと、できあがるシューズのアイコンであり、契約交渉の当人で渦中の"渦"そのものである「マイケル・ジョーダン」の描き方。登場し、対面し、対話するのに"全く出演(全像)しない"。この描き方はまれにみる"正解"かと思います。
序文の通り、彼はアイコンであり、靴そのものに憑依する形の"概念"とも言えるので、この映画は彼の物語じゃなく、バスケ映画でもなく、あくまで「ビジネス・パーソン」を描いたものとして気持ちのいい潔さがあります。
というか、ジョーダン側の主役は母である「デロリス・ジョーダン(ヴィオラ・デイヴィス)」さんが息子の交渉役として台頭し、「エア ジョーダン」完成に働きかけたと言っても過言ではないのでしょう。がめつさに恐々としながらも当然の権利、当然の貢献として、"ノブレスオブリージュ"も果たして、次代の"ビジネス形態"を開拓した豪傑とも言えるのですから・・・

まあでも、「エア ジョーダン」はバスケスポーツクラブ時代には"憧れ最上位の存在"でしたが、これをファッションとしてドヤドヤしく履いてる日本人(アジア)の方にはあまりお近づきにはなりたくないなw
とナイキエアマックス、フォース1等数足持っていても未だ思いますねw