マッチしたハイスペ男子の家に行ったら『激ヤバペット』がいた──
女子大生のシグリッドは、高身長イケメンのクリスチャンとTinderでマッチングし会うことに。億万長者で紳士的そして料理上手。性格も穏やか。非の打ち所がひとつもない。しかし彼の家に行くと衝撃の光景が。なんと彼は犬の着ぐるみを着た男を室内で「飼い犬」として飼っていた──
「飼い犬」のフランクも納得した上で暮らしているし、変わった生活を送っている点以外でクリスチャンに文句のつけようがない。他人に危害を加えなければ、問題ないでしょ？的な価値観を試すような展開かと思いきや。そこはやはりノルウェーホラー。
予告がヤバすぎて完全に出オチかと思いきや意外と楽しめました。クリスチャンの拷問が、ヘビメタを爆音で聴かせる、尻をぺんぺんと叩くとかまだ人間性を残しているのがじわじわきます。予想外の展開はほとんどありませんでしたが、シグリッドが最終的に同じ感じに落ち着くのはやはり鳥肌もの。というか服まで同じなんだ。
初めてシグリッドとフランクが対面するシーンは少し笑ってしまった。フランクの告発もかなり鳥肌で展開的にもうひと超えを期待してしまった。クリスチャンとフランクの関係性がもう少し深掘りされていればかなりの名作になったかも。
ラストのタイトルカット「GOOD BOY」は皮肉が効いてて良い。一見「良い人」にホイホイついて行ったら、自分が「良い子」になってしまった。ってことね。
