開明獣

バンクシー 抗うものたちのアート革命の開明獣のレビュー・感想・評価

5.0
20世紀最大の美術家がピカソだとするならば、21世紀はバンクシーが現状ではその位置を占めると言っても過言ではなかろう。既存の美術界の枠から飛び出て、ストリートアートを芸術として有無を言わさず認めさせたその功績はとてつもなく大きい🥳

マルセル・デュシャンがアートの公式を破壊したのは、そんなに古いことではないが、彼らは逆に現代アートを難解な代物に変換してしまい、むしろ万人が楽しめるという意味合いでは、バンクシーが果たした意義は遥かに大きい😌 

NYで発祥したグラフィティから影響を受けて、そこから始まったブリストルの若者は、メッセージ性の強い作品と、規制の枠や社会に対するアンチテーゼで多くの人の支持を得てきた😊

有吉という芸能人が、バンクシーの作品を落書き呼ばわりしていたが、プライベートでの茶飲み話での上でならともかく、公共の電波に乗せて喋るには、あまりにもお粗末で恥ずかしい事態だった😔日本はもう、ちゃんと事案に対して下調べしないような芸能人に時事問題や文化的事案を語らせるべきではないと思う。たとえて言えば、アメリカのバラエティ番組の司会者が、能や歌舞伎を「変なかっこして、バカみたい」とこき下ろしたようなものだ😑

バンクシーが、個人なのか集団なのか、そんなことはどうでもいい。芸術は残した成果が全て。その作品生成過程の変遷が分かる貴重な作品🎨
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