708

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミーの708のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

いかにもYouTuber的発想のオーストラリア産ホラー。A24配給で「ミッドサマー」超えの大ヒットらしいけど、「ミッドサマー」ほどの味わい深さや重みはないです。いかにも若い子が好きそうな気軽に観られるホラー。

90秒ルールの降霊チャレンジゲーム。エンバーミングされた霊媒師の手首と握手して、霊を降ろして自分に憑依させるというお手軽さ。憑依させてハイになるのをスマホで撮影しながら楽しむ若者たちは、まるでテキーラショットやドラッグでもキメるかのようでした。

とにかく呆れるくらいの前半の馬鹿騒ぎっぷりが、後半の深刻な惨劇とのコントラストとして効いてます。自業自得です。

憑依されるところはエクソシスト的。黒目コンタクトもいい不気味演出。まるで、エクソシストのキッザニアみたいなお試し感覚です。コックリさんやウィジャボードの類を肝試し感覚でやるのはホント危険。ヤバいから。

霊を降ろす側だった主人公が、降ろされる側の視点に転換するラストは、まさにミイラ取りがミイラになる感じで面白い。不気味に見えた霊にいざ自分がなってみて、面白半分に呼び出される霊の「たまったもんじゃない」という気持ちが理解できたんじゃないかと。
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