ジェヴォーダンの獣　ディレクターズ・カットの708のネタバレレビュー・内容・結末

2001年の作品のディレクターズ・カット。これってリマスターやレストアされてるんですかね？

フランスの闇をベースにしつつ、ネイティヴ・インディアンの呪術やらカンフーなんかも交えちゃって、気づけば対戦ゲーム的なアクション展開もある歴史モノの血生臭いダーク・ファンタジーをミステリー仕立てで。ヴァンサン・カッセルの剣からヌンチャクにメタモルフォーゼする武器は、戦術的にあまり効率がよくなさそうです。この頃、まだ妻だったモニカ・ベルッチも出てます。

ジェヴォーダンの獣とは、18世紀のフランス・ジェヴォーダン地方に出没して、大勢の人間を襲った狼に似た生き物だそう。未確認動物という線と陰謀という線が憶測されているそうです。その史実を基にした話で、聖職者たちによる秘密結社がアフリカから持ち込んだ獰猛な動物を飼い慣らし、それらしい見た目に仕立て上げて、王の権威を落として国を牛耳ることが目的という陰謀的なオチをつけてます。

それにしてもちょっと長く感じました。中弛みを感じて、退屈に感じちゃいました。はっきりと獣が姿を現すまでに時間がかかりすぎ。出てきたわりにはそこまで凄くはない感じ。「コカイン・ベア」での本物にしか見えないCG熊の動きを見てしまったから、この獣のチープな動きが気になってしまいました。