ベビーパウダー山崎

ドミノのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

ドミノ(2023年製作の映画)
2.5
間抜け面のベン・アフレックには丁度よい空っぽの映画。『キュア』のパクリと思わせつつ、『世にも奇妙な物語』(ジュディ・オング主演の『女優』みたいな)の流れになる変な(けど、ありきたりな)展開。
こういうのは、物語を思いついたときはスラスラ書けても、いざ撮るとなると案外難しい。そのビジュアルをどうするかの問題が大きくて、「虚構としての世界観」がノーランの二番煎じでしかないのが評価を下げてるし、バカにもされる。
ロドリゲスって自分から何かを生み出すのではなく、オリジナルを自分なりに魔改造して娯楽にしている作家。その手癖の悪さに、ためらいのがない良いのか悪いのか。そこまで好きでもないが、アメリカ映画の片隅でそれなりに人生楽しそうに低予算映画を撮り続けている作家をわざわざ踏み潰す必要もないとは思う。使えない冷蔵庫みたいな立ち位置のベンアフ巻き込まれ映画として『ペイチェック』との二本立てが最適。