『マイアミバイス』みたいなアウトロー捜査モノかと思ったら、早々に『デスノート』とか『SPEC』みたいな話になっていき、次第に『インセプション』とか『シャッターアイランド』の様相を呈したと思ったら、結局『マトリックス』に。この、ジャンルが一気にぐいっと切り替わるのではなく徐々にねじ曲がっていく感じ、なんだか既視感あるなあと思ったら、そうか監督がロバート・ロドリゲスということで、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』か。具象劇のはずなのに、なんとなくスーパーナチュラルな要素が出てくるときの、喉が詰まったような気持ち悪さが楽しい。
ベン・アフレックはバットマン役の呪縛から抜け出してなんとなくすっきりした顔で活き活きしてるし、ウィリアム・フィクトナーの、監視カメラ越しでも「あ、ウィリアム・フィクトナーだ、ぜったいキーマンだ」と分かる感じが、話が早くて良い。
