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窓ぎわのトットちゃんのyellowwhiteのネタバレレビュー・内容・結末

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

映画館で視聴

YouTubeチャンネル「わしゃがなTV」でアニメーション表現を特筆していたので、興味本位で
製作がシンエイ動画で、2023年夏頃のテレビ朝日の宣伝しまくりにはちょっと辟易としたが、宣伝に力を入れたくなる気持ちも分かる

身体の虚弱な同窓生がいることは知っていたが、てっきりこの子供が「トットちゃん」だと思っていた

小児まひ(ポリオ)は現在では投薬で完治(要出典)するので、もし戦争が無く医薬品が自由に手に入っていれば、という気持ちがあった
当時のアメリカ合衆国大統領のフランクリン・D・ルーズベルト(ローズベルト)も1940年代(要出典)にポリオを発症し、後に完治している

戦争の描写が極端に少ないが、意図的にメインでは描かずに、小さなエピソードや画面の背景などで示唆する程度なのは上手い表現だった

各空想パートでキャラクターデザイン(キャラデザ)のレベルで大幅に変更され、各パートの作画監督を中心にMV(PV)くらいの規模で作っていたのが印象的だった

トットちゃんのキャラデザだけ体型の比率と顔の表情に違和感はなかなかぬぐえなかった、他キャラの特に助演男優の泰明ちゃんくらいに抑えた感じがいちばんしっくりきたが、主人公だけは喜怒哀楽が激しく、常に分かりやすくする必要があっていまのキャラデザに落ち着いたのだろう
それにしたって平常時の目の大きさはいわゆる「萌えアニメ」っぽいのに、背景を含めて全体は水彩画的なタッチなので違和感が消えない

トットちゃんが教会の扉を出た瞬間の泰明ちゃんのセリフ、あれが自由が丘駅で最後に言葉を交わしたラストのセリフだったのか、これは上映中には気づかなかった

アニメとはいえ幼児の裸が出てくるので、流石に性器は描いていないとはいえ、たぶん世界的に公開する時には何らかの修正が必要だろう、しかし劇中の流れから、裸を描かないといけない部分もあり、これは相当スタジオでも議論しただろう事は分かる

不満があるとすれば、意図的とは思うが作中でいまが何年の出来事なのかの時に和暦(昭和)だけが表示されたこと
日独伊三国同盟の成立(1940年)など歴史的な瞬間も出てくるので、そこは西暦表記も欲しかった
覚えてる範囲では、太平洋戦争の勃発(真珠湾攻撃、日本時間 1941年12月8日)の前からのスタートなので1940年頃から、ラスト付近で1944年(B-29による焼夷弾爆撃が激しくなり、東京からの疎開が活発になった時期かつ恐らく東京大空襲よりも前の時期)
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