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哀れなるものたちのyellowwhiteのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

映画館で視聴 日本語字幕版 Dolby Atmos

主題は「女性の主権」、なのかな〜
CMなどでは女性が世界旅行をすることだけは分かっていたから、ストーリーの根幹をまったく知らずに見始めたから情報処理が大変だった

脳の入れ替え手術が可能かどうかは、ウィレム・デフォーが天才的な外科医であることと、世界観の設定で第一次世界大戦はあったが、科学の発展が現実とは少し異なるように描いているので、まあ納得する

機械類が現実的な発展とは異なる経過をたどっている例として、リスボンの路面電車が空中のモノレールだったり、アレキサンドリアでの交通機関も高高度を結ぶ山岳用ケーブルカーだったり

赤ちゃんの脳だから知能レベルが低いところから急速に思春期、青年、ほぼ実年齢くらいになっていく
面食らったのは性描写、これが理由でR-18だったのか
オナニーを覚えたらのめり込むのもわかるし、セックスだって自由に楽しんでみたいという感覚はありていにいえば人間誰しもが思うところ、それを臆面もなく映像として描くとはね
映画館ではリスボンでの3回目のセックスシーン後に視聴していた女性が離席して戻ってこなかったのが印象的だった、これは人を選ぶ作品だ

エマ・ストーンの衣装がとにかく素晴らしい、これだけで誰が主役かがよく分かるし、似合ってる
映像のキレイさや、シーンの映し方はA24作品っぽいと思ったけど単にハリウッド的な路線ではないだけかもしれない

身投げした妊娠した女性が誰なのかが大オチだけど、そりゃー身投げしたくなるようなひどい夫だった
戦争の影響でのPTSDってわけでもなさそうで、単純に拳銃という暴力に頼らないと屋敷を運営できない弱い人間なんだろう

マルセイユからパリの娼館に行った後の、黒人女性が社会主義について言及している部分だけよく分からなかった、単なる資本主義や経済主義とは違うものもあるよってくらいの軽い意味かもしれないが

約2時間30分と長い映画なので、事前にお餅を食べたりしておくのがおすすめ
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