10円様

マディのおしごと 恋の手ほどき始めますの10円様のレビュー・感想・評価

3.5
 ひっそりレビュー

 ジェニファーローレンス主演ながらもこれまでの彼女の作品群から比べると忘れられてしまいそうな作品です。しかし監督はグッドボーイズのジーンスタプニツキー。下ネタ満載でそれを許せる人なら楽しめます😊
 アメリカでは「アクロスザスパイダーバース」「マイエレメント」「ザフラッシュ」などと同時期に公開されたので初登場4位の興行収入でしたが、トータルで見ると割と悪くない稼ぎと評価をもらったと思います。

 ジェニファーローレンスの超体当たり的な演技。これを観るだけでもこの映画には価値があると思いますね。丸裸で人をボコボコにするシーンがあって、しかもモザイクがかかるほどの露出ぶりなんですよね。素晴らしい!笑
 ゴールデングローブ賞にもまさかのノミネートを果たし、今年はお堅いノミニー群に少し緩さを与えてくれましたね。

 ジェニファーローレンスと言えば幸薄でも逆境に立ち向かう強い女性のイメージがあります。10年前はセックスシンボルとして存在感を発揮していましたが、休業後の作品はちょっと遊んだって印象です。
 現代アメリカ映画では「ボトムズ」や「ブックスマート」など地味系女子が一矢報いるという割とコンパクトでマイルドなものが受け入れられる傾向がある気がします。そこを意識ものなのかもしれません。

 「女には売るものがある」という藤子F不二雄先生の短編があります。要は売春の話なんですが、女性を卑下せず、女性が男性より上位の社会において体を売る事の危険性を描いています。わずか5ページの作品で初見は分かりにくいですが1976年にこの内容は先生が未来人であるという噂の根拠になり得ると思いました。

 正直、映画の内容は普通かなぁ。どこかで観たような設定かなぁと思いました。しかし、33歳のマディがティーンの生活スタイルやカルチャーの中で戸惑ったり憤慨する。昔のを懐かしんでいる姿を見ていると、まだ20歳そこそこだった頃からジェニファーローレンスを追いかけている私としては、とても感慨深いものがありました。
 ハンガーゲームの頃はまだ垢抜けない清純女子だった彼女がシングルマザーやビッチが板につくようになった成長。長く映画を観ているとそういう変化を目の当たりにできるのが良いですよね😊


 日本では劇場未公開で観られるか不安でしたが、アマプラで100円レンタルが来てたんで助かりました😭
10円様

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