津軽塗を生業とする家庭に生まれ、もやもやしながらも前向きに家業である津軽塗を続けようとする美也子と家族の物語。
伝統工芸というのは「長く続けること」を決めるんじゃなく、「向き合うこと」を決めるものなんだと思った。
それが「私、漆続ける」ってセリフに表れてる。
伝統工芸に限らず「いとみち」の三味線しかり青森ねぶた、弘前ねぷた…青森には長く向き合うものが多いなぁと。それもまた青森の魅力✨🍎
教わるのではなく見て覚える、教えるのではなく背中でみせる。だからこそストーリーにセリフも音楽も少ない。
父娘が並んで塗りの作業してる画がお互い何を想っているのか、観る側の想像を掻き立てるシーンだった。
お爺ちゃんの葬儀に並ぶ料理の数々、葬儀の後の家族の会話。リアル津軽弁の木野花さんがいることで私にはますます日常に思えた。
美也子ちゃんのメイクが派手すぎず地味すぎず弘前に馴染んでいて、それでいて女優さんの華やかさも表現されていてさすがの江原道でした✨✨
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今までその地に降りたのは数回しかなかった弘前市。訳あって今年は何度も弘前に降り立つことに。
そんな中、上映期間が重なって映画の舞台で観ることに。
バスから見える街並みに、あの花屋さんを見つけ。お爺さんが座っていたベンチはもしやこれ?ヒロロのフードコートとか。自然にロケ地巡りなっていく。あぁ、今日もこの近くでバカ塗りしてる職人さんたちがいるんだなぁとしみじみ。
一緒に観た母が「お父さんの津軽塗の箸、塗り直してもらわなきゃね」って。
そだね、弘前いる間にお願いしなきゃね!