Lume

マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”のLumeのレビュー・感想・評価

4.0
物語はご本人が静かに優しく語りかけるように進んでく。
彼本人のドキュメンタリー。

彼のアトリエにある数々の白いボックスには
彼を知るためのたくさんのアイテムや思い出が詰まってる。
無造作に置かれているようで、大切に保管されてる。

彼のショーはお洋服を際立たせるために、モデルの顔を布で覆ったり。
でもモデルさんに優しく声かけてショーに送り出してくれたり。

蚤の市で売ってる古着をリメイクしたコレクションや、一般人が住む、すぐ隣の空き地でショーを開催したり。
ファッションは身の回りにあるもの、身近なものと感じさせてくれる。


一見派手めなジャン・ポール・ゴルチエのアシスタントをしたり。
川久保玲や日本カルチャーの影響を受けてたり。日本でも人気が高かったのに、路面店は敢えて恵比寿の裏路地に開店したり。


決して表には姿を見せない、匿名性のあるデザイナー。
四隅に彩られた隠されたレーベル。
それこそがマルジェラの証。
隠したのに結果、一番目立ってる。


あぁ〜、既成概念をぶち破ってくるけど尖ってないし、見る人には新しくて、好奇心そそられちゃう、それがマルタン・マルジェラなのねー、と。

音楽も良かった♬

顔は出さない、手先と声だけの出演だったけどオファーを受けたのは監督の「ドリス・ヴァン・ノッテン」を観たからだとか。


・・・・・・・・・
他のデザイナーと比べると、彼の情報はあまりもってなかったけど、
映画観てまた一つ、好きなデザイナーさんが増えた。

・バービー人形
・足袋型の靴
・白衣
・ワインコルクのアクセサリー
・捉え方は見る人の自由


公開初日に観た映画ってこれが初めてじゃなかろうか?
途中エルメスで一瞬、寝落ちた💧

昔見たショーで使われてた「Deee-Lite」の曲。ラジオ聴きまくり、楽器店のCD売場漁ってやっと探した一曲を思い出した✨まだネット環境がなかった頃。
ファッションと音楽の関係性。

引退して3年経った安室ちゃんの記録を見返してた。素晴らしい人達の去り際。
ファッションカルチャーも先導してた人。

時代と共にその関係性も変わってくるのかな。
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