Lume

Fukushima 50のLumeのレビュー・感想・評価

Fukushima 50(2019年製作の映画)
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上映当時、映画館で見る映像としては怖いかなぁという思いと人混みを避けたいってこともあって見逃していた。

その後、全世界に瞬く間に広がってしまったコロナ
東京オリンピックの延期
そして10年目の3.11

あの日、次々と報道される福島第一原発所の様子にこれが現実なのかと言葉を失った。メルトダウン、放射線量の増加、格納容器、水素爆発…聞きなれない言葉だが危険を知らせる言葉だというのは明らかだった

現場で何が起こっていたのか、
現場の人たちが無責任に動いてるはずはなくて。

station black out. 全ての電源が落ちてしまい原子炉の状態を定量で測れるものを失ってしまった第一原発の職員たち。

それぞれの立場が
仕事と家族の側面から伝わってきて、みんなが無事でありますようにと見てて願わずにはいられなかった。

責任と誇りを持ってるからこそ、彼らは逃げずに最後まで守り抜いた。
私たちの生活を守ってくれた。


現場の人間を守れずに、
地元の人たちの命を守れるわけがないって。

吉田所長と伊崎当直長の関係。
地元に根付いて仕事してきたからこそ、我が身を捨ててでも守る場所があるんだろうな、と。
みんな、いい人だった。
福島の人は、ね。
トモダチ作戦を入れてくれたのも良かった。

家族が原子炉、原子力情報に関わる仕事をしていた時期があったからなんとなく、専門用語も聞いたことあったり。だからなのか余計に怖さがあった。
長く、受け継いでいかなきゃない出来事。そして、二度と起こしちゃいけない事故。


これ関連のドキュメンタリー番組も見たけどやはり初動が遅れると大惨事になる。

準備とは
あらゆる想定外を想定して、
想定内にしておくこと。

それでも想定外が起こったら、、

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なかなかねー
現場で起こっていることを上に伝えて、変えていくのはなんでこうも複雑なんだろうか。
順番がどうだとか、誰がボール持つとか責任の所在がどうとか。そんなのどうでもいいじゃん。
現場の声を上げずに、聞かずにどうやって良く変えていくのさ、と吉田所長に同情する。
Lume

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