ENSAN

ミッシングのENSANのレビュー・感想・評価

ミッシング(2024年製作の映画)
3.5
人を信じ人を疑い人に傷つき人を傷つけ…その先には…

突然起きた娘の失踪事件。
ごく普通の家族だった、娘に愛情を注ぎ夫婦間も良好だった。
ちゃんと子どもに接していた、母親はほんの1日『束の間の余暇』として弟に娘を預け一人数年ぶりのお気に入りアーティストのLIVEへ行く。

そんな時に限って不幸な偶然が重なってしまった。
近くの公園で娘は弟に『帰れる』というやり取りから一人で家へ向かう、そして起きる失踪…
仕事を終え娘の帰りを待つ父親、LIVEに夢中で楽しむ母親、娘と離れた弟…誰もがそんな事が起きるなんて思わなかった。

失踪から数ヶ月経ち夫婦はビラを配る、その映像を納め放送するTVクルー。(上記説明からここまでが冒頭約15分)

娘と再び会いたい両親の思いと取材するTV局の理想と現実、それを見た視聴者の穿った思考と野次馬根性…それが交錯する本作。
出演者の非常に優れた演技力がひかる!


…久しぶりにズシンと全身に乗っかってくる重量を感じさせる重たさ笑(いやー、笑えない笑)
ずっとずっと出ない答えを探し続けるような。

誰もが味方になり得る、誰もが傍観者になり得る、誰もが敵になり得る。
ENSAN

ENSAN