わが映画人生 黒澤明監督を配信している動画配信サービス

『わが映画人生 黒澤明監督』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

わが映画人生 黒澤明監督
動画配信は2024年4月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

わが映画人生 黒澤明監督が配信されているサービス一覧

『わが映画人生 黒澤明監督』が配信されているサービスは見つかりませんでした。
代わりに似ている作品として3件の配信作品が見つかりました。

わが映画人生 黒澤明監督が配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
Rakuten TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
dアニメストア
Hulu
Netflix
クランクイン!ビデオ
JAIHO
ザ・シネマメンバーズ
スターチャンネルEX
みるアジア
WOWOWオンデマンド

『わが映画人生 黒澤明監督』に投稿された感想・評価

デニロ

デニロの感想・評価

4.0
1993年製作。製作日本映画監督協会。インタビュアー大島渚。

黒澤明と大島渚。黒澤明が様々な映画、小説、彼の同時代の日本の監督の名前を出しながら、若かりし頃の映画製作の状況を語ります。映画撮影現場では絶対君主の世評を持つおふたりの、ハブとマングースの対決が見たいとも思うのだがそんな事にもならず、礼を尽くし言葉を選んで話を引き出そうとする大島渚が大先輩に敬意を表しております。

何故か大映が脚本の注文を沢山くれていい小遣いになっただとか、成瀬さん、小津さん、溝口さんみんな作りたい映画しかつくってない。自分も息子(黒澤久雄)からヒットして儲かる映画作ってよ、って言われてもどーしていいか困っちゃうよ、作りたいものしか作れないよ、だとか、大日本帝国の検閲と敗戦後の進駐軍の検閲の相違とか、他にも諸々貴重で面白い話を聞くことが出来ます。

また、黒澤明の映画を観たくなった。

国立映画アーカイブ 没後10年 映画監督 大島渚 にて
ゆず

ゆずの感想・評価

4.0
徐々に心を開いていく黒澤明
緊張で質問の語尾がきつくなる大島渚
『わが映画人生 黒澤明監督』【『愛と希望の街』欄で既述】(3.3p)  及び『わが映画人生 マキノ雅弘監督』(3.7p)

 マキノ雅弘と黒澤明は、映画史に疎い私が個人的にランキングしても(今世紀に入る前辺りまでしかそんな遊びはやってないが)、共に日本映画史上の10人に入る(必ずしも最上位ではないが)位の巨大かつ偉大な作家であると思われるし、世界史というレベルでも、前者は20位迄に入ると思うし、後者も30位内には入るのではないか。前者は傑作の数とアヴェレージで勝るが、後者の『生きる』『七人の侍』に前者の頂上作は追いつかない。しかし小堀の『次郎長三国志』シリーズ9本の平均点を超える後者の作は、先の二本だけだ、並ぶクラスは2.3本あるか。
 しかも、中身の密度やテクニックでも鮮やかさでは似てるのに、並べて語られることは稀だ。支持派がはっきり分離している。個人的には同列·同位に捉えて、内実に変わりはないのだが。話してる内容は、スジ·ヌケ·ドウサ、地道な脚本修行·重視が大事等、共通もしてるが、世界·業界·常識を相手に居丈高に語る黒澤=大島に対し、マキノ=澤井はどこにも異議申立てるでもなく、マイナーな純映画体験と感覚的を語り続けて、割と早く話が尽きる黒澤に対し、終わり等ない感じ。東宝や松竹の幹部候補生からのスタートの黒澤·大島と、大日活のトーキーシステムに対しての弱小マキノのレコード併用システム等、組織もその中の立場も無きようなもの。が、気概と孤塁死守感。個人主義や社会発言等二の次の、映画だけに殉じ一体化してく、無意識の使命感がある。永い子役期から演技丈は見えるも、監督に急遽ピンチヒッター抜擢。思わぬ成功も、ノンクレジットに、全体の行方到達が大事で異は唱えず。次作から数作思い知る、演出才気に走るは邪道。端から確たる才能に瞠目した後輩山中には、弱小マキノに留まらず千恵プロを勧め、大学出でも自分に迫る本数と効率·確度の渡辺邦には畏敬の念。ベストワン栄誉があわただしく続くも、真に誇れるは、山上の脚本の天才を中心に、最高群の結集の『白夜の饗宴』。他にも、移動とサイズ替えカッティングや、俯瞰め他のアングルを、今も覚えてる印象作ら。しかし、今の目からは小国の本の作は味わいが深い。プロデューサーらとの距離は熟考すべきもの。最人気作の『~三国志』シリーズは反響に背を押され続け矢継早連作出来たが、そもそものキャスティングは、当時無名の森繁他譲らず、「豚松殺せ」には強く逆らわなかったが、時代がかけ離れた、興行狙いだけの十作目以降は拒んだ。
 部屋の脇の物を挟み、ズームインとバック、時に少しカメラ位置変え、外へではなく自己の内に自然生まれ育った感覚と経験の、呟きにも聞こえる、しかし、飾りない等身の漏れ出し、留められずの師と、その師を愛しぬき·自己以上に知り尽くしてる弟子。語る内容は、驚きではなく本来の人間の姿勢まで伝えてくる。この師弟は、制限与えねば何日喋り続けていったのだろうか。文章起こしでなく、語りがまんま入ってる、この記録と上映は限りなく価値がある。喋ってる字句の何倍もの何かが伝わってくる。1970年頃から先人たちの証言聞き書きの必要を感じていて、遅れて実践していった大島だが、マキノのインタビュアーにはやはり不向きだったろう。

『わが映画人生 黒澤明監督』に似ている作品