圧巻！
画面に表れている人物も、現れていない人物も誰なのか、どういう思いなのか明確にされないまま、観客は現場に放り込まれる。ありふれた状況に見えながらも、居心地の悪さは確実に伝わる冒頭。
見進めるうちに少しずつ現れる事実とすぐに揺らぐ真実。
主人公の視点で語られているように見えながらそうでは無いという意地悪な仕組みにより、観客は見えてこない真実を追い求めてしまう。
長尺の映画なので正直「1年後」に到達する直前辺り少々眠気もあったが（個人的体力不足が悪い。映画のせいじゃない。）、その後は、どんどん前のめりに夢中になった。
あまりにもリアル。人が人だった。
役者さんの力も、演出の力も、脚本の力も、監督の力も全てが上手く絡み合い良い化学反応を起こしたのではと推察。
必要不可欠な音楽も良き。
そして犬、凄い。
面白かった。面白かった！！
