ぺっこり180度

パラダイスの夕暮れのぺっこり180度のレビュー・感想・評価

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)
3.8
全ての登場人物の「本当に居そう」感が凄い。みんなリアルに、感じ悪くも、愛おしくもある。
主役ふたりの間にあるのが愛なのかどうかは自分には分からないが、ああいう関係の人たちは居るねえと。
留置所で運命の出会いを果たす友人が社会的にはどうなのか微妙でありつつそこはかとなくいい奴なのが癒やされポイントのひとつ。

あと遠い北欧が舞台でも、ああ80年代だなと日本の同年代と同じ空気を感じる不思議な懐かしさ心地よさ。
VOLVOのトラックが走る道にキヤノンの看板があり、SONYのオーディオが部屋に置かれる、日本のバブル前夜。

余計なお世話だがみんなヘビースモーカー過ぎて不安になる。

初、アキ・カウリスマキ監督作品鑑賞だった。他も観てみたい。スコア適当。