ぐろりあ

関心領域のぐろりあのネタバレレビュー・内容・結末

関心領域(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ネタバレも何もそのまんまの内容ですが、根本的に私の勝手な先行イメージで期待してしまったので…
私と同じ目線の方がいるかも知れないから一応…ネタバレ扱い

アウシュビッツの隣で過ごす一家は…その存在を何処まで認識しているのか?
少しずつ少しずつ…真実を知ってきた時に無関心でいられるのか…
…勝手に思って期待してしまいましたが…

おお〜ガッツリ軍の中枢のご主人一家でブルジョワ満喫…
全てよくわかって暮らしていた…
こうなると少し違う身構え方…で…少し戸惑いました。

でもかえってこの目線の違いがわかった上で観たら全然違う印象になるかも知れません。(その方がこの作品を観るためには相応しいかも知れませんが…)
もう一度見るかなぁ…?
わかりませんが…
映像とそこで暮らす人間の行動に理解能力が追いついていないのかも知れません…

とてもとても何かがモヤモヤしています。

自分がどれだけ無関心なである事を突きつけられたのか?

理解力が圧倒的に足りないのか?

自分の感情の置き所がわからないっす

ここ最近なかった感情であります。
感心が高いだけに我ながらショック受けてます

しかしこの作品の音楽は凄い
初っ端からこれはマジのホラー映画かもしれん…と思いました。
これは映画館でないとこの殺戮並みの音響は体験出来ないでしょう。
思いがけず今日の試写会は監督、音響、プロデューサーとライブで繋がって質疑応答あり
私の質問…抽象的過ぎたというかまとまってなかったせいもありますが、音響の方、通訳の方に大変ご苦労おかけしました。
申し訳ありませんでした。
でも、この作品の音で観る作品であろうことは伺えました。
そのこだわりが見事に活かされている作品であることは間違いないでしょう。
逆にこれほど音だけで地獄を描いている作品は見た事ありません。

私の想像する展開ではなかったのですが…なかなか今でも頭がまとまりません。
きっと考察らしきものであれば愕然とするのでしょうが…

さすがA24絡み…口当たりの凄いこと…。
監督もおっしゃってましたが、定点カメラ10箇所でドキュメント的な引き映像なので
…理解と意図は追いついていません。
でもこれは映画館でなければ自分自身の無関心領域である居心地悪さは凄まじい音響の中でないと探れません。

人間の焼かれる匂いがしたような気がしました。

たくさんの方に見てほしい作品です
ぐろりあ

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