てれ

成龍拳のてれのレビュー・感想・評価

成龍拳(1977年製作の映画)
2.9
話の進み方が中国の古典文学っぽいなって思ったら原作があるらしい。たぶん小説として読んだら面白かったと思う。
歴史物の愛憎劇としては可もなく不可もなくって感じの出来。カンフー映画としてだと面白いのかどうかわからないなら、あくまでも時代劇として観た方が良いかも。

主人公のシャオライがまあまあな地雷男なので主人公として見ようとしても無理があったというか。
いちばん報われない人間ってやっぱり顔に傷を負わされて不幸に生きてきた女戦士のティンだよな。

シャオライにしてもティンにしても怨恨が滲み出ているオーラがかなり怖かった…生きてる人間がいちばん怖いっていう言葉に納得する。
シャオライが炭を食わされたり顔火傷させられたりしてる特殊性癖な演出はちょっとザワっとした。危険な嗜好が開かれてしまいそうなのであれ止まりで良かったかも(まあこう思ってるだけでもだいぶ手遅れだけど)
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