てれ

ポリス・ストーリー3のてれのレビュー・感想・評価

ポリス・ストーリー3(1992年製作の映画)
4.4
前作の「ポリス・ストーリー2/警察故事續集」が面白かったので3はハマれるのか分からなかったけど、結果はもっと興奮した…! 前作の勢いを窺わせる大規模な爆破演出が凄いのと、麻薬組織のボスを追いかけてカークイが潜入捜査というスパイ映画っぽい緊張感が面白かった。
カークイがバディを組んだ婦人警官のヤン部長がバリキャリでめっちゃカッコいい…演じるミシェール・ヨー様が、本作ではインパクト大。なんせアクションはノースタント、正にジャッキーの分身だと思う。猛スピードの護送車にしがみつくシーンは、「ポリス・ストーリー」の冒頭でジャッキーが傘でバスにぶら下がるシーンを思い出してテンション上がった。
もちろんジャッキーも負けてない。ヘリコプターの縄ばしごに命綱なしで掴まって高い高い上空を振り回される超絶鳥肌シーン。やっぱりこのジャッキー・チェン成龍っていう人は本物のヤバい奴だね!?!!?と改めて思いました(褒めてます) 狂いすぎててなんかもう笑っちゃったもん。ぶっ飛んでるところ大好き。だから成龍迷やめられないんだよぉ!

個人的に好きなシーン…冒頭でチョウ警部がカークイを案じながらも、向上心が旺盛な彼にやっぱり折れて潜入捜査を託すのだが、ここはシリーズ一作目から観ているとグッとくるところ。チョウ警部とカークイの関係はいつも信頼で成り立っているから理想の上下関係として憧れるんだよね。チョウ警部役でシリーズ一作目から出てるトン・ピョウさんの茶目っ気も好きだー!
あとジャッキーとユンワーの絡みがサイクロンZよりもあったのでマジ嬉しい。てかわりと出番多くて嬉しい。反社やさぐれ役が似合うユンワーさん好きだー!

今回メイ(マギー・チャン)があんまり出てこないし、しかも誘拐されるし扱いヒドイ!ってなったけど、ジャッキーとマギーのKissが最高に甘々で可愛くて無事溶けました。だから許しますわ(でも次回作には出演してないから悲しいな…)

しかし本作の監督スタンリー・トン、ヘリから飛び降りるスタントもやったってインタビューで答えててこの人こそ一体何者なの!?って思いました。成家班のメンバーなのかな? 監督業は本作から始まってジャッキーとのタッグでヒット作を生み出してる方だった。とにかく、ジャッキーもジャッキーの周りの人も凄い人ばかりだ…

追記
カークイが大陸側の警部補と会った時普通話で喋る警部補に困惑したり、ヤン部長がカークイに広東語で話していいと気遣ったり、当時はまだ先のことだった1997年の香港返還を少し意識したシーンがあるのが印象的だった。本作公開当時1992年、香港人は返還をどう思っていたのだろうと気になった。
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