レースゲームオタクがレーサーになってル・マン24耐久に出場するというサクセスストーリー。
生き残りをかけたハードトレーニング、チームメートと切磋琢磨し、意地悪なライバルの嫌がらせを乗り越え、ついにプロレーサーに。憧れの彼女と結ばれ、確執のあった親父と和解し、挫折に苦しみながらも、過去に同じ挫折を味わった監督の檄で復活、そして栄光のゴールへ疾走！
もうね、完全にジャンプのマンガなのよ。実話がベースとは信じ難い w
ですが…上記のとおりスポ根として完璧な設定・プロットなのに、残念なことに前半の脚本と脇役俳優達が猛烈にダサい。アメリカのB級青春ドラマみたいなチープな感じで正直萎えた。
んがしかし、後半本格的にレース参戦するようになるあたりから俄然面白いし、カッコいいのよ！
ドラマパートも必要だし、そのストーリー・設定あってこそ、レースシーンに力入るってのも当然なんだけど、もうギャップがデカすぎて w
前半ももうちょっと丁寧に作ってくれたら…。特にビジネスシーンの雑さはいただけなかった。このあたりはフォードvsフェラーリを見習って欲しいかった。
なにしろレース映像（クラッシュ含め）の臨場感がものスゴい。
映画全体の半分以上？くらいレースシーン中心の映画だけど全く飽きない。視点・アングルの多彩さ・カット、演出・編集センスが抜群。カーアクション、グラフィック、音響も素晴らしかった。個人的に4Dは嫌いなんですけどコレは試してみる価値あるかもなぁ。ちなみにBGM・サントラはちょっと不満です。実際にチーム監督が好んで聞いていた楽曲を使ってるのはわかるんですが、レース中のBGMはもっと疾走感出して欲しいかった…。（ケニーGとエンヤは設定上重要なアイテムなのでよしとするとして)
と、ちょっと勿体無い…と感じるところもありはしますが、総じて満足度高い、ラストはメチャ熱くなる良作でした！（音響のいいシアターがオススメですけど、2週目ですでにドルビーシネマやIMAX上映はあんまりないみたいね。）
