サッカーと映画観るのがすき

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのサッカーと映画観るのがすきのレビュー・感想・評価

4.0
なるほどー!
こんなにも満腹感と、切なさと、次への期待感を同時に満たしてくれるとは思ってませんでした。よい意味で予想外。

思えば、MCUのスパイダーマンはシビル・ウォーで突然参戦したけど、そもそも能力持ったいきさつや背景、いつどうやってアイアンマンと関係を持つようになったかも触れられておらず(少なくとも映画シリーズの中では)、良くも悪くもヤンチャな少年としてずっと扱われてきた。

MCU版のスパイダーマンには、トビー・マグワイヤ、アンドリュー・ガーフィールドのシリーズと比べて、個人的にどことなく物足りなく感じていたのは、ヒーローならではの孤独や哀愁をあまり感じさせない設定やストーリーにあったことが、今更ながらよくわかった。
このストーリーや終り方はいったいMCU構想の中でどの時点から練られていたんだろう。このラストのためにMCUシリーズを通じて少年ピーターをあえて大人へと成長させず、10年以上先のスパイダーマンのために若いトム・ホランドを起用していたのかと想像すると、改めてMCU恐るべし!と思った。

というわけで、本作は不完全燃焼なところもあったトビー・マグワイヤ、アンドリュー・ガーフィールドのシリーズに一定の落とし所を持たせた上で、トム・ホランド版 シン・スパイダーマンのスタートであるというわけですな。
あいかわらずMCUシリーズをそれなりに観ていることと、今回はかつ過去のスパイダーマン映画まで観ていないとチンプンカンプンであろうマニアックな脚本には賛否あるでしょうが、もともと意図されてもいなかったであろう伏線まで回収してみせるなんざ、ホントさすがのエンタテイメントです。

いやぁー、エンドゲームでMCUはほぼ自己完結したつもりでしたが、スパイダーマンは追加で追っかけた甲斐がありました。
次作も期待してお待ちしております。次こそ劇場で観るぞ!w