誕生から70年。4Kレストア版上映。
映画館で観るのはたぶん初めて。
名作にしてオードリー・ヘップバーンの出生作。
ローマに行く前にはみんな観るのではないか。
ローマの名所も盛り込んだラブストーリー。
オードリーの気品溢れる王女姿見ももちろん似合うけど、お忍びで街に出て、少しずつ自由に解き放たれていく様子が清々しい。
気高さと可愛らしさが同時に演じられる資質を見抜いた製作陣のセンスの良さ。
大人にはそれぞれ決められた役割があって、感情だけで解決できない壁がある。
それをハッキリと描く。
自分の勝手にはできない身分に訪れた1日の自由。
この上なく楽しい思い出を胸に、これからを力強く生きていく覚悟を決めた凛々しい姿。
みんなが憧れ、みんなが夢見心地になれる珠玉のラブストーリー。
そこに永遠の愛の形がある。
映像は残り、何世代にも引き継がれる。