イベリー子豚

裸のランチ 4Kレストア版のイベリー子豚のレビュー・感想・評価

裸のランチ 4Kレストア版(1991年製作の映画)
3.9
「【OP】がまずセンス爆発で」
「1953年NYから北アフリカ経由の」
「倒錯と堕落と蟲とタイプライターが揺らめく」
「ドライ(乾燥地帯)でオーガズム(幻覚)な」
「【アリス・イン・ワンダーランド】」
「【トム・ヒドルストン】系
『ロボコップ』ニキ」
「あらやだ【ビルボ】じゃん」
「【作家】は【スパイ】に向いている……」





これはイイ方の【バーグ】師匠。


異界への導入。
アブノーマルの目覚め。
ジェンダーの超越。
現実の崩壊。


ガーターベルトこそ登場しないものの(残念ながら)
傑作『ビデオドローム』に通じる
【クローネンバーグ】イズムが、これでもかと。



とにかく音楽が最高なんよ。

『カウボーイ・ビバップ』やん。
ジャズが滅茶苦茶、カッコいい。


カラーの補色がクールな
シンプル・オープニングも
『古畑任三郎』みたいでワクワクします。


一方でストーリーは
ちょっと整理整頓が必要な「支離滅裂」を
またもや発揮。

でも
まぁね、そこはもう世界観だから。笑


「タイプライター」が「蟲」になって
「性の悦び」を導いてくれるだけで
満足しましょうよ。



余談だけど
『メン・イン・ブラック』にも
影響あたえてたりするのかなぁ。