共感はできないしこんな経験したこともないけど、なんとなく分かるかも…と思わせられる絶妙にリアルな空気感。
夫婦仲は冷え切ってるんだけど、すぐ別れたいわけではない。煮え切らず、観ていてずっと居心地が悪い。なのに編集や撮影、演技の上手さもあってか最後まで見入ってしまう。
物腰は柔らかいけどネチネチ責め立てるように話す夫役の田村健太郎、空虚感をまとい逃げ癖のある妻役の門脇麦、どちらも素晴らしい。
会話の中で２人の過去が少しずつ明らかになっていくんだけど、どうしようもないな…という思いが増すばかり。
でも映画は愚かな人間を描いてナンボだと思ってるので、こういうのは大好きです。
