杉咲花さんの演技
激しく凄まじく生々しい
何を言ってもネタバレに
なってしまいそうなので難しいけれど…
市子の生き方は、市子なりに
その時々で生き延びる方法を
選んでいるのであって
褒められた方法ではないかもしれへんけど
そうするしか無かったんやろな…
他人には理解でけへんことやったとしても。
力強く生きる市子の姿を
杉咲さんが繊細に素晴らしく演じてらっしゃった。
予告やあらすじにもあるように
プロポーズをされた時の喜びや涙は
本物やろし、心の底からの気持ちやと思う。
後半の市子の語りに共感する部分があり
涙がこぼれた。
そういうもんや。
親に言われたらそう従うしかない。
自分の意思なんて通用しない。
生きていくには
仕方ないと言いきかせるしかない。
精神的な限界を経験すると
人は人ではなくなってしまう。
国籍について問う社会派にしては
メッセージ性が弱めかな
もう少し掘り下げて
描いて欲しいなとは思ったけれど、
「社会的なメッセージを出したかったわけではない」
パンフで監督さんが仰っていた。
あ…そうなんや。
そもそもそういう深い意図ではなく
キッカケになれば…とのこと。
私の認識と期待値が
作品と少し差があったのかな。
市子側の人間としては
もっとちゃんと描いて欲しいなとか
モヤモヤは残っているけれど
こうして鑑賞後数日経っても
作品のことを考えているということは
観て良かったということなんやろね。
若葉竜也さんをはじめ
宇野翔平さんや中村ゆりさん、
森永悠希さんなど、
安心して委ねられる実力派の方々。
若葉さん中田青渚さんの
あの撮り方
今泉監督ファンとしては
ムフッとなってしもた。笑
ミステリーと言われていますが、
ヒューマンストーリーかなと。
撮り方が若干気になる部分や
ん？と感じる設定もあったりしましたが
キャストの方々の熱量は素晴らしかったです。
